2014年8月7日木曜日

2年目看護師奮闘記~④ ナラティブ報告会より


illust4336_th222umb

    「患者様との関わりを通して学んだIMG_4349事」

          大隅鹿屋病院
          5階東病棟 (内科病棟)
              萩原 克己

                      尚志館高等学校 看護学科 
          (H25年卒)

私が、看護職について一年が経ちました。
この一年間を通してたくさんの患者や様と、そのご家族と深く良い関わりが出来たと思います。
でも、最近私の中で慣れてしまっている部分があり、患者様とコミュニケーションを図る際の言葉使いや、態度を注意されることが良くあります。
患者様からの苦情もあり、一年前の入職時の気持ちを忘れないようにするために、ここに一人の患者様との関わりの中で学ばせて頂いたことを報告したいと思います。

   (写真はクリックすると拡大します。是非、お試し下さい。)

P103採用4

P1030採用3

P1030採用7

P10採用30450

 

 

 



最初にその患者様の紹介をしたいと思います。
80歳代男性で、人工呼吸器を装着し呼吸管理を行っており、透析もしていました。
呼吸器を装着していましたが、ジェスチャー意思疎通を図れる方でした。
この患者や様は挿管する前までは、背中を掻いてと発語にてよく訴えがあり、擦ってあげるとすごく気持ちよさそうな声をだして、笑顔で接してくれる方でした。
挿管後もジェスチャーで同様の訴えがよくあり、その度に気持ちよさそうな顔をされていました。
そんな患者様との関わりの中で、印象に残っている出来事があります。

それは患者様の状態が安定して、私の勤務している急性期の病棟から慢性期の病棟にトランス
(病棟移動)をした日のことです。

その日に運よく受持ちをさせて頂き、病棟スタッフ全員で患者様を送り出した時に私を見て、きたくない、ここがいい。と呼吸器を装着して声が出ないのに、泣き顔で口パクで言われました。
私も行かせたくないと思い、思わず涙が出そうな気持になりました。
この時に初めて、こんなに深い関係を築くことが出来ていたのだと気付くことが出来ました。

その後お亡くなりになったと聞き、患者様のカルテを改めて開いてみると、亡くなる前の記録にには、みんなの言っていることはわかるけど、みんなには僕の言っていることはわからないとありました。すごく、寂しい思いをされていたのだと思います。
患者様から頂いたものは沢山あるのに、私は何をしてあげられたのだろうと情けなく思いました。
看護の中で、ケアしてあげられなかったのは私の知識不足のせいであるため、もっと看護師としての学びを深め目標に向って頑張って行きたいと思います。
P1030246
 患者様との関わりは、看護師としてだけでなく人としての心、精神面 や態度などを学ぶ事が出来ました。
 関わるということは、関係を築くということです。
 これからも沢山の患者様と良い関係を築いていけるように、学ばせて   頂いたことを忘れずに、看護師として、人として成長していきたいと思  います。

        看護師としてスキルアップして、ドクターカー対応も出来る
          幅広い知識を習得していきます。


P10採用40     
       二年目に向けて     ico_hanamizuki_1
   患者様目線の看護~
     5階東病棟 実地指導者
             右田 峰子


看護師になって一年が経ちました。お疲れ様でした。
入職当初の萩原君は手先が少し不器用で、点滴準備する様子をとても心配しながら見守っていたことを思い出します。
萩原君のプリセプターになって半年のある日、私の厳しい指導や注意にもはい、わかりました勉強してきますと素直に答えてくれました。

一年目は患者様との関わり方を一番悩む時期ですが、呼吸器装着中の患者様との関わりを通して深い関わり方が出来ていたとの実感は、看護の仕事を続けていける支えになったと思います。

私達の仕事は、患者様と上手に関わることが出来るか否かで、看護師としての成長に大きく影響してきます看護師の仕事が好き」「オペ室勤務が目標と、自分の気持ちをしっかり伝えてくれた萩原君。これからはもっと多くの患者様が思いを言ってくれる関わり方と、患者様の思いを引き出そうとする関わりが出来るように、患者様やご家族の目線で目線で看護することを心がけて下さい。

忙しい日々の仕事で落ち込んでしまいそうになることもあると思いますが、自分の気持ちを立て直す力をつけ、仕事への意欲や看護師としての喜びを実感し、誇りを持って頑張って下さい。
今後、更に成長していけるように応援していきます。

P1030443

P1030429

 

 

 

 

 

P1030438

 

   自分の目指す看護に向けてico_hanamizuki_6
       5階東病棟 師長
            川元 さとみ



5階東病棟配置になり、一年が経ちましたがどうでしたか。
自分の思った看護が出来たでしょうか?
患者様との関わりで、呼吸器を使用している患者様との関わりが印象に残っているようですね。
5階東病棟は、365日呼吸器を使用していない人がいない位毎日稼動しています。
声に出して会話が出来ないのは、とても辛いことだと思います。
伝えたいことが伝わらず、患者様もイライラすることもあったと思います。
しかし根気強く関わっていくことで、私達の看護する意味が分かってきたと思います。
看護師になって良かったと思え、自分に自信が持てるよう、これからも日々努力をして下さい。

今年から先輩になります。あなたの行動を見ています。
すばらしいお手本になれるように、また萩原君みたいな看護師になりたいと思われる人になって下さい。自分のスキルを高めるためには先輩に怒られたり、褒められたりしながら成長していきます。
少しコミュニケーションが苦手なようなので、同期とだけでなく先輩と関わりを持って、素晴らしい技術や知識を学んで下さい。
頼れる看護師に成長していくことを、楽しみにしています。

0 件のコメント :

コメントを投稿

コメントの記入者の欄は「名前/URL」を選択してください。

記入は名前だけでもかまいません(^_^)。