2013年9月20日金曜日

訪問看護ステーション

花みずきブログNo23IMG 123

訪問看護の魅力について

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                        訪問看護ステーション
                                      「花みずき」
                    訪問看護師 柏木 さとみ



今回は私が訪問看護の魅力についてお伝えしてみたいと思います。訪問看護の最大の魅力は住み慣れた自宅で過ごしながら、必要な看護が受けられることだと思います。

訪問看護が大切であると思ったきっかけとなった出来事がいくつかあります。
1つは、私が病棟看護師をしていたときに入退院を繰り返す患者様が多くいました。
その原因の多くは、自宅での内服がきちんと飲めておらず、再入院になる方が多くいました。
入院すると早く自宅にかえりたいと皆さんお話されていました。
しかしすぐに内服の管理が出来ずに戻ってこられていました。
そこで、帰る場所があってもそこでの管理が出来ないと、大好きな自宅では過ごせないんだと考えていました。今考えるとそのときは自宅での生活支援に関しては何もできていなかったと思います。(今img0442もまだまだですが…)

 やはり病院という異空間で過ごすより、住み慣れた自宅で、大好きな家族や、お家の臭いに囲まれて過ごすことは安心することだと思います。

 先日「認知症患者の看護」という勉強会に参加しました。
その研修のなかで、私が一番印象に残っているのが、「認知症の方々は社会生活が送れなくなることが、病気である。」とのことでした。家族に囲まれ自宅で過ごしていくことが治療のひとつだとも話されていました。確かに治療として過ごすことは大切であると思いますが、それを支える家族も大変な毎日を送っています。
その家族を支えていくことが私達訪問看護師の役割だと考えています。

家族といえば、私の祖父母の話を少しさせてください。
私の祖父は89歳を迎え91歳の祖母と暮らしています。
この祖父は病院に入るとちょっと困った患者さんになります。せん妄症状と言って一時的に環境が変わると、病院にいるのに、自宅にいると勘違いし歩き回ったりするなどの症状が出ます。
そのような祖父を近くで見ていて、自宅にいることは大切なのだと思わせてくれます。病気を治すために必要な入院ですが、入院することで、認知症などは悪くなることがあります。
そんな祖父を近くでみていて、少しでも元気でいてほしいので、家で過ごせるようにサポートしていきたいと考えています。柏木ブログ
少し離れて暮らしているので中々役には立てていませんがね…。

 環境を変えないことで、元気に過ごせる方がたくさんいます。かかわり方で、自宅や地域の中で過ごしていける方がたくさんいます。そんな方々のかかわり方を学ぶことで自宅でゆっくり過ごしていけるようにこれからサポートしていきたいと思います。

 良く財布を盗られたと話す方がいますが、あれは一番信頼している人にとられたと話すことがある様です。何故なら、その方が、財布をなおした場所がわからなくなる。自分では捜すことが出来ずに困っているときに、その大切な人に盗られた、と話せばその人は一緒にさがしてくれる。そして、探し物は見つかる、なんて合理的なんだと考えるそうです。そんなときは一緒に探して、もし先に見つけても、本人さんに見つけてもらうように仕向けてくださいね。じゃないと犯人扱いされてしまいますからね。 一つひとつの行動にはその人なりの理由があります。その理由を理解し関わっていくことが大切です。見守り関わっていくことが大切です。日々を大切に関わっていけたらなと考えています。
そのようなお手伝いが少しでも行なえるように頑張っていきます。