2012年8月1日水曜日

訪問看護ステーション「花みずき」ブログ⑪


「ペットの死と向き合って」 愛犬(ラブ)との思い出

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             訪問看護ステーション 「花みずき」
                         訪問看護師  本村 千穂

皆さん、いつもブログ見ていただきありがとうございます。長く続いた梅雨もやっと明け、今度は暑さで毎日奮闘中です。みなさんのところは、どうですか?

   さて、突然ですが、今回は私の悲しい体験のお話をさせてください。
それは、実家で飼っていた愛犬(ラブ)が先月亡くなったことです。私は幼いころより犬が大好きで、家の犬は生まれえ来るたびメス犬でその子達が、また次の子を産むと必ずメスがいました。
犬は子だくさんと話を聞いたことがありますが、うちの子達は多くても2匹しか生まれずメスでした。おかしな話です。私の親族もほぼ女の子が多く、犬も人間も「女系家族」のようでした。
その子たちが年を重ねて行き老衰で亡くなってしまったころに、私が看護師の仕事を初めて、夏のボーナスを生まれて初めて貰うころ人生で初のペットショップという所で犬を見に行きました。
そこで飼われている子(犬)達は1人1人に賞状がある子達でした。
IMGimageCAZJNL1U                                                                             愛犬「ラブ」とのいっぱいの思い出は
         私にとって一生の宝物です。

  初めは、101匹わんちゃんを見て主役でいるダルメシアンと言う犬種が欲しくて両親と話しあいながらいろいろなペットショップを見に行ったことを覚えています。
最後に行ったペットショップの店員さんが昨日まで(ダルメシアン)子犬がいたけどまた来月かなと言われて次のショップに行こうとした時、店の隅っこの小さなゲージに少し大きくなって狭そうに寝ている子犬がいました。その子がラブでした。
店員の人がこの子の兄弟は皆買い手がついたが、この子だけ残ってしまい約1カ月。このまま大きくなっていくと売れなくなるからかわいそうだが、処分するしかない。と話していました。
人間の身勝手な理由でしたがその時私自身もこの子を自分が飼いたいと思っていませんでした。今欲しいわんちゃんを諦めて飼いたいとはおもえなかったのは事実です。
ですが、父も母も一目で気に入りこの子で決めたと一歩も引きませんでした。
半分は納得がいかないままでこの子を連れてかえりました。ドライブで車に乗せると外を見たくて私の膝の上に乗り外を眺めたりやんちゃで、態度の大きい妹のようでした。ラブは食いしん坊で餌を皿に入れると待ての合図をだし、待て姿勢が上手にできたら「よし」の合図で食べ始める子でした。きちんと利きわけているような利口な子でした。 imageCAAO14O6

   家族の中で特に父親になついていました。私が結婚をしたいと、主人を家に連れてきた時も、結婚して子供が次々にできて、太りすぎるために定期的に運動をするときも、いつもラブは家族と一緒に歩きました。
お気に入りの散歩コースは、以前線路があった道を歩き海につながる長い道でした。海の中に入り遊ぶ姿を今でも思い出します。
そんなある日、両親から「ラブがガンになっているらしい。口の中にできるガンであること。さびしいが安楽死ではなくラブの寿命をまっとうさせてあげよう。最後まで家で看ていこう」と言われたのが昨日のように覚えています。動物もガンに侵される世の中です。
ガンの腫瘍は、片方だけ大きくなり、たんこぶおばあちゃんになってしまいました。
実家に帰るたびに犬小屋を覗き込み、大きくなっていく口の腫瘍(たんこぶ)が痛々しかったです。血を流しながら、歩いて足跡も赤く染まってしまう程でした。家族や、仕事が忙しく実家にはあまり行かなくなったある日母からの1本の電話でした。「ラブちゃんが亡くなったの。今、動物の火葬場に来て火葬してもらって、お墓に入れてあげるところ。
昨日お父さんと見に行った時は、あまり餌を食べないから、心配になって朝早くに見に行ったら一人で亡くなっていた。もう、悲しいから生き物はもう飼わない」の電話でした。
私も母親の声も涙で何を言っていたかわからない程泣いていました。動物も人間も最後の看取りはとても大変で心身ともに疲れが出てしまうものです。P1010143
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現在、私は訪問看護師として、{鹿屋市(輝北:吾平を含む)・肝付町(高山:内之浦を含む)・志布志市・東串良町・大崎町・錦江町}を、訪問しています。道によっては道幅が狭く、離合するのがやっとの場所もありますが、安全運転に心がけています。
訪問する際はバイタルセット(血圧計:聴診器:体温計等)の他、必要物品は台車一杯になります。

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  人間も、動物(犬)もかけがえのない家族を亡くした時は、さびしさや哀しさと同時に、楽しかった思い出も振り返ることができます。今思えば、しぶしimageCABSO0KDぶ飼ってしまった自分がとても恥ずかしです。ラブとの一杯の思い出はまた今度、飼うであろう犬とまた同じように作って積み重ねていきたいです。大切な命なので大切に一緒に年を重ねていきたいです。
長くなりましたが、これで私のお話は終わりです。これからもよろしくお願いします。そしてありがとうございました。

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